堀内誠一 おやゆびちーちゃん アンデルセン 世界傑作童話シリーズ 親指姫 おやゆび姫
アンデルセン『親指姫』の完訳絵本を、新装版で復刊します。『ぐるんぱのようちえん』で知られる絵本作家・堀内誠一が、「細部にわたって克明に、それこそ眼に見えるように描写されている」(『ぼくの絵本美術館』マガジンハウス刊より)と評するアンデルセンの文章の絵本化に挑んだのが本作です(初版は1967年)。
細かいタッチと色のあざやかさを生かすべく、当時アメリカから取り入れたばかりの「描き分け版」の手法で、描かれています。このたび新たに原画から作り直すことで、堀内さんが意図したアンデルセンの世界が、美しくよみがえりました。
身長3センチにみたないちーちゃんのよるべなさ、冬の寒さ、地下の暗さ、陽光あふれる暖かい国のようすなどが、真に迫って感じられます。文字も読みやすくリニューアル。七色のインクを贅沢に使った美しい本ですので、贈りものにも最適です。まっすぐに生きたちいさな少女の物語を、お楽しみください。